国際交流・留学

ケーススタディ

safetyCASE STUDIES FOR SAFE JOURNEY
~福井大学の学生や教職員の周りで実際に起こったトラブル事例をもとに、
原因・対策を検証してみましょう~

CASE 1: 椅子にショルダーバッグを掛けて食事をしていたら、いつの間にかバッグから財布を抜き取られていた。

レストランやカフェなどでは、つい友人たちとのおしゃべりに夢中になり、貴重品への意識が薄れてしまう傾向にあります。日本ではあまり頻発する事例ではありませんが、特に食事中は貴重品の入ったカバンを椅子の背もたれに掛けるなど体から離しがちになり、その隙を狙ってカバンから財布などを奪われる被害が世界各地で多発しています。安全な日本の生活に慣れているために、とっさの危険回避ができなかった「不用心」が原因です。

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海外では、貴重品は肌身離さず持ちましょう。例えバックに入れてファスナーを閉めたからと安心せず、バックを体の前に持って歩く、食事中もひざの上や真横に置くなどしましょう。また、渡航国の犯罪傾向とその対策方法が、外務省 海外安全ホームページの安全対策基礎データに掲載されていますので、出発前に必ず確認しましょう。

CASE 2: 野外マーケットで買い物をしていると、「ジャケットにケチャップがついてるよ」と言われ、ジャケットに気が取られた隙にバックをとられた。

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これは、世界各国でよくある窃盗手段です。旅行先の治安や犯罪傾向を知らないで、典型的な犯罪手口に引っかかった「不勉強」が原因です。以下のリンクでは、実際に起きた犯罪の手口を動画で紹介しています。渡航先の犯罪傾向を事前に調査し、現地の治安を考慮した行動をとることで、このような被害を避けることができるでしょう。

参考

CASE 3: 現地のことを何でも知ろうとして、現地の公園で出会った人の家に誘われて付いていったら、危ない雰囲気と気づき、逃げ出した。

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外国では、日本人は多額の現金を持ち歩いている、用心が浅いと思われていることもあり、詐欺や恐喝などのターゲットとして狙われやすい傾向にあると言えます。日本では知らない人に付いていくことは考えられないのに、旅先での開放感などから、日本でも考えられない行動をしてしまったことによる「無分別」が原因です。本学を通して留学を行う学生には、事前オリエンテーションへの参加を義務づけ、留学の意義や渡航中の危機管理についての理解を深める機会としています。事前オリエンテーションで配付する留学のしおりも熟読し、海外での生活における注意点について理解を深めましょう。

CASE 4: 語学学校の課外活動の一環でサーフィンを体験中、友人のサーフボードが顔面に当たり、流血する事態になった。1ヶ月入院することとなり、日本からも家族が救援者として現地へ駆けつけた。高額な医療費のほか、心配して駆けつけた両親2名分の渡航費・滞在費もかかってしまった。

海外では、様々なトラブルが発生する可能性があります。病気や怪我をした場合、高額な医療費に加え、救援のための家族の渡航に係る費用等も合わせると、数千万円必要になることもあり得ます。また、医療事情が日本とは大幅に異なるため、スムーズで適切な治療の手配が困難な場合も多くあります。医療関連以外でも、例えば所持品の盗難や搭乗予定便の欠航に伴う支出など、海外渡航ならではのハプニングが予想されます。

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慣れない土地で生活し、様々な体験をする以上、危険とは常に隣り合わせとなります。場合によっては注意していても避けられない事件や事故に巻き込まれることもあるでしょう。海外旅行傷害保険は、このような事態に備えるためのものです。本学を通して留学を行う学生には、大学指定の海外旅行傷害保険への加入を義務付けています,

CASE 5: 現地で水道水をそのまま飲んでいたら、お腹をくだした。

国によっては、衛生面の問題により、「なまもの」「生水」「路上販売の食べ物」等が原因で食中毒になることがあります。日本では水道水を飲むことは常識の範囲ですが、海外では現地の人も行わないような「非常識」な行動であるかもしれません。

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外務省 世界の医療事情には、衛生・医療事情一般の情報やかかりやすい病気等の情報が紹介されています。気象、衛生状況、医療体制は国によって大きく異なりますので、渡航国にどのような傾向があるのかを予め確認し、万一に備え飲み慣れた薬を持参しておく、現地では口にするものに注意するなどの対策をとりましょう。

CASE 6: もうすぐ帰国なのにパスポートが見当たらない。

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所持品のうち、貴重品や重要書類が見当たらない場合は、慌てずもう一度探してみましょう。それでも見つからない場合は、(パスポートの場合)再発行や盗難届の提出が必要になる場合もあります。まずは、加入した海外旅行傷害保険のアシスタンスセンターに連絡し、とるべき行動や優先事項を確認しましょう。

CASE 7: 海外での研修期間中、長期休暇を利用して隣国に旅行に行こうと思っているが、最近暴動が起きたと聞いているので心配だ。

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外務省 海外安全ホームページで国・地域別の海外安全情報を確認したうえで、安全に渡航が可能な地域かを確認してください。危険情報がレベル1の地域への渡航には十分注意する、レベル2以上の地域への渡航は避けるようにしましょう。長期休暇中に留学先を離れる場合は、たびレジに旅程を登録し、国際課、受入先担当者及び家族にも内容を共有してください。休暇中の旅行等は、自己責任となります。

 

 

※渡航国によって、現地の習慣、滞在時の留意事項やトラブル対策が異なります。以下も参考に、各渡航先に対応する情報を出発前に確認してください。


safetyCASE STUDIES FOR FUN JOURNEY
~海外では、身体的危険だけでなく、心理的な影響が出る場合もあります~

CASE 1: ホームステイ先の家族の話すスピードが速くコミュニケーションがとれず、ほとんど部屋で1人で過ごした。

ネイティブの会話スピードは速く、ホストファミリーの家族の間での会話になかなかついていけないこともあるでしょう。

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部屋にこもっていると、ホストファミリーは1人になりたいものと思い、声をかけることはありません。せっかくの留学ですので、少しでもホストファミリーとの時間を多く持ちましょう。ホストファミリーは、みなさんが英語(またはその他の外国語)を学んでいるということを理解したうえで皆さんの滞在を引き受けてくださっていますので、文法や発音などの間違いを恐れず、積極的にコミュニケーションを図る方が喜ばれます。
ホストファミリーとの会話についていけそうにない場合は、会話の流れを掴めるよう、自分から日本文化を紹介したり、聞いてみたかったことを質問したりするとよいでしょう。話すスピードが速いようであれば、まずはゆっくりと話してほしい旨をしっかりと伝えましょう。

CASE 2: 留学を開始してから数ヶ月は順調だったのに、4ヶ月経った今、留学先の嫌な点ばかりが目についてしまう。どうして留学をしたかったのかも思い出せない。

自分と異なる文化習慣や考え方を目の当たりにしてカルチャーショックを受けることがあります。留学直後は、全てが新鮮で楽しい時期である一方、徐々に異文化を煩わしく思ったり、違いを受け入れられなくなったり、ホームシックになることもあります。

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異文化理解
日本で行っていたことと似たことをしたり、運動や趣味の活動に従事したり、クラスメイトや現地の人、日本の家族や友達に手紙・メール・電話で話をするなどして、ストレスとうまく付き合うようにしましょう。このようなカルチャーショックはU字カーブをたどると言われています。程度は違えども、誰でも経験することですので、自分だけと悩まず、できるだけ早く回復できるよう対応しましょう。

CASE 3:  留学先の現地学生や他の交換留学生はみんな優秀で、自分は落ちこぼれているように感じる。

異国で現地学生と同じ授業を履修することは、非常に負担が大きいものです。海外の大学では、現地学生でさえも、授業についていくために時間をかけて予習・復習を行っています。特に、海外の大学では、膨大なリーディングリストを読んだ上での授業参加が前提となっていることも多く、留学当初は戸惑うこともあるでしょう。

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予習・復習の時間を増やすことで、翌週以降の授業が理解しやすくなることもあります。授業の内容でわからないことがあった場合は、担当の先生、指導教員、TA、友人に遠慮なく聞きましょう。それでも問題がある場合は、履修科目の変更等ができる場合がありますので、受入先の大学等に確認してください。

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