2011年8月31日 福井・中日新聞
日本原子力研究開発機構のインターンシップ事業で、高速増殖炉を研究する学生を本年度から派遣しているフランス原子力・代替エネルギー庁の教育機関・原子力科学技術高等学院(INSTN)の責任者ジョセフ・サフィエ教授が29日、敦賀市白木の国際原子力情報研修センターを訪れ、教育環境を視察。「原子力機構、福井大との3者の協力関係を継続したい」と述べた。
同機構とINSTNは2008年、人材育成の協力覚書を交わした。ピエール・タマニョさんら学生3人が欧州原子力教育ネットワーク(ENEN)のプログラムで来日し、5月から5~9ヵ月間、高速増殖炉「もんじゅ」を活用したナトリウムの熱流動解析や炉物理を研究している。同機構が包括的連携協定を結ぶ福井大との共同研究にも参加している。
サフィエ教授はもんじゅ、同大の計算機システムなどを挙げ、「ハード、ソフト両面の資源を活用できる教育環境に魅力がある」と評価した。