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原発事故教訓を考察 電気学会部門大会福井で開幕(2011.8.31)

2011年8月31日 福井・日刊県民福井新聞

電気学会の電力・エネルギー部門大会は30日、福井市の福井大文京キャンパスで始まった。東京電力福島第1原発事故を受け「大震災と電気エネルギー」と題した特別講座が開かれ、事故の教訓や電力需給、自然エネルギーなどの課題や方向性を研究者や技術者の視点で考察した。
同部門大会の福井開催は2002年以来となる。1日まで3日間、発電技術や省エネなどに関する約350件の論文が発表され、大学教授や電力事業者の技術者ら約900人が参加する。
特別講座では6人の専門家が〇福島の事故がエネルギー政策に与えた影響〇大震災を受けた電力需給、節電行動の分析〇太陽光、風力発電の現状〇電力需給をITで管理するスマートグリッド(次世代送電網)などの内容で講演した。
財団法人日本エネルギー経済研究所の村上朋子・原子力グループマネージャーは、福島の事故の教訓や今後のエネルギー政策の論点を解説。自然エネルギーを原発1基の発電量の代替として考えると、風力は膨大な敷地面積が必要となり、太陽光は初期コストが2倍になると指摘。「どのエネルギーにも何らかの欠点があり、今後はバランスのよいエネルギー多様化が重要になる」と訴えた。

│ 2011年8月31日 │
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