2011年8月26日 日刊県民福井・中日新聞
おおい町名田庄で地域医療に取り組む名田庄診療所所長の中村伸一医師(48)が、25日、小浜市内のホテルで医学生たちに地域医療の理念ややりがいについて講演した。
県学生地域夏季研修(地域医療振興協会県支部など主催)の一環。自治医科大や福井大医学部の3~5年生23人が参加した。
中村さんは旧名田庄村に赴任した1991年からの診療体験などを紹介。患者を在宅のまま支える医療ケアの在り方や、地域の人々との交流を通じて成長していく医師像を語った。
福井大5年の松木日和さんは「地域医療の現場で、同僚はもちろん、患者やその家族との信頼関係が欠かせないことを学んだ。大変だが、中村先生のように常に前向きに、医師として役立ちたい」と話していた。