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もんじゅ落下原子炉の影響評価へ(2011.8.25)

2011年8月25日 読売・福井・産経・朝日新聞

日本原子力研究開発機構が外部有識者で設けた「炉内中継装置等検討委員騎亜」(委員長=竹田敏一・福井大国際原子力工学研究所長)の4回目の会合が24日、敦賀市内であり、高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市白木)で昨年8月に炉内に落下し、今年6月に回収した核燃料交換用の炉内中継装置の回収作業の経過や点検結果などを審議した。検討委側は機構に対し、炉容器などへの影響の評価を求めた。
会合で機構側は、円筒形の装置(重さ3.3トン、長さ12メートル)を「スリーブ」と呼ばれる原子炉容器上ぶたの一部ごと引き抜いた作業について「ほぼ計画通りに完了した。炉内への部品の脱落もなかった」と説明。
さらに装置本体の点検で、スリーブと接する部分の装置側に深さ0.04~0.1ミリの接触痕が、炉内で装置の下端を受け止める「下部ガイド」に接する装置側にも最大0.2ミリの接触痕が確認されたことを報告した。
機構側は「スリーブの機能に影響を与える損傷や変形はなく、再使用に問題はない」と報告。下部ガイドについては接触痕から落下の影響を解析するのに加え、同じ素材を使った試験片で再現試験も行って下部ガイドの機能への影響を評価する方針を示した。
審議を経て竹田委員長は「炉内で(冷却の)ナトリウムにつかっていて見えない下部ガイドや原子炉容器への影響の評価を確実に出して、結果を報告してもらいたい」と要望した。

│ 2011年8月25日 │
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