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山本氏(福井大名誉教授)に業績賞 日本混相流学会可視化研究に貢献(2011.8.13)

2011年8月13日 福井新聞

福井大の山本富士夫名誉教授(70)が、日本混相流学会の業績賞を受けた。同名誉教授は「長年の研究が認められてうれしい」と喜びを語った。
混相流とは個体、液体、気体の三つの「相」のうち二つ以上の相が混在する流れのこと。学会には大学の教授や企業の研究者ら約1500人が名を連ねている。業績賞は同学会の最高賞に当たり、学会や混相流研究に大きく貢献した研究者に贈っている。
同名誉教授の専門は流体力学。長年、気体や液体などの目に見えない流れを粒子を使って可視化する「粒子画像流速測定法(PIV)」の研究をリードしてきた。原子力発電所の蒸気発生器や製鉄所の溶鉱炉、船舶など多くの分野で研究が生かされているという。
同名誉教授はまた、1995年にPIVの国際学会を設立。国際的な研究交流をけん引し、同学会の国際会議を2度本県で開いた。県内の中小企業と連携した研究に取り組むなど地域にも貢献した。2005年には、日本機械学会の流体工学部門賞も受賞している。
同名誉教授は「現在、福島第一原発事故で放射性物質の拡散が問題となる中、さらにPIVの研究を進めたい」と話している。表彰式は7日、京都市で行われた。

│ 2011年8月18日 │
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