2011年8月8日 読売新聞
福井市出身の漢字研究者・白川静氏が大成した「白川文字学」を学ぶ集中講義が福井大文京キャンパスで9日まで開かれている。同大学が白川文字学の講義を行うのは初めてで、学生以外に小、中学校の教員にも開放、国語教員ら18人が受講した。
講義は6日から4日間のコースで、大阪府立大人間社会部の大形徹教授が講師を務め、白川氏が研究した漢字の成り立ちや意味などを解説している。初日から受講している小学校教諭の女性(35)は「子どもたちに興味を持って漢字を覚えてもらえそう。郷土愛の育成にもつながるのでは」と話していた。
県教委は今年、2011年度から5年間の教育施策を示す「県教育振興基本計画案」に、白川文字学の強化を盛り込んだため、これまで以上に、教員らの関心が高まっているとみられる。