2011年6月2日 福井・産経・中日・毎日・日刊県民福井新聞
東京電力福島第一原発事故を受け、福井大は1日、同大附属国際原子力工学研究所に「原子力防災・危機管理分野(学科)」を新設し、原発の耐震・耐津波、危機管理などの研究を進めることを明らかにしました。同日県庁で開いた同大の福島県調査団の派遣報告会見で、福田優学長が表明しました。今後、専門の教員や学生を受け入れ、今回の原発事故などで生じたさまざまな課題について実効性ある研究を進める。研究成果は県や国、電力事業者のほか、現地調査を行った福島県にも提言するという。福田学長は「本県には原発が14基あり、福島と同じような状況に陥る可能性がある。耐震や危機管理など学問的な根拠に基づいた研究成果を施策に生かしてもらいたい」と述べました。