2011年5月21日 読売・日刊県民福井・中日、福井・朝日新聞(24日)
福井大は20日、福島第一原発がある福島県に、福田優学長を団長とする調査団を派遣すると発表しました。大学の国際原子力工学研究所の「原子力防災・危機管理部門」の新設に向け、被災地の実態と課題を探る調査で、オフサイトセンターでの調査や佐藤雄平知事との面談を予定しています。同研究所長や医学部の教授ら14人が24~26日、3日間で重点的に、被ばくの影響を調べる実施状況や、避難所での生活実態などを調査、原子力災害での課題を探ります。新部門では、放射能汚染が人体に与える影響や、放射性物質が多量に漏れる「シビア・アクシデント(過酷事故)」などを研究する6コースを検討しており、原子力災害対策の研究部門を設けるのは、国内の大学で初めてといいます。福田学長は「深刻な原発事故がこれまで想定されておらず、手つかずの学術分野だった。福井県など行政の防災計画に反映できるような実践研究の場になれば」と話しています。