2011年5月12日 福井新聞
闘病中の子どもに笑顔のプレゼント。福井大医学部附属病は、小児病棟の入院患者ケアに臨床道化師(クリニクラウン)の定期訪問を導入、11日に第1回の訪問がありました。感染症予防などの専門研修を受けたクラウン(道化師)2人がハーモニカを吹きながらにぎやかに病室を回り、子どもたちに「遊びの時間」を届けました。一緒に楽しんだ小学4年の男児は「体を動かすのは久しぶりで楽しかった」と笑顔。母親も「楽しそうな姿が見られて良かった。元気が出たようです」と話していました。一緒に病室を回った福家圭子・看護師長は「年代に応じて使う道具を変えるなど、患者の特性に合わせた対応だった。子どもも保護者も気分転換になったのではないか」と感心した様子。今後は2か月に1回訪問してもらうことにしており、同病院小児科の米谷博医師は「子どもにとって入院はつらいことばかり。少しでも楽しい気持ちになれば、治療に向けたやる気に反映されることもある」と期待していました。