2011年4月13日 読売新聞
「福島原発災害から何を学ぶか」と題したシンポジウムが11日福井大文京キャンパスで開かれ福井大学名誉教授らが国の耐震指針の見直しや、日本海側での徹底した地震調査の必要などを訴えました。福井大工学部の山本富士夫・名誉教授ら3人の有識者が講演。山本名誉教授は、国が定めた原発の耐震指針に、津波の危険性がほとんど盛り込まれていなかったことを挙げ、「大津波にも対応できるように指針を見直し、想定外に備えるべき」と指摘。さらに国内最多の原発14基が稼働していることを踏まえ、「国は徹底的に予算をつぎ込んで日本海側で起こる地震や津波の調査をするべきだ」と強調しました。会場には100人が詰めかけ、福井大学3年の横山沙紀さんは「放射能が身体に与える影響など、様々な情報が飛び交っているので、何を信じて良いのかわからない。シンポなどこのような機会に自ら情報を得るよう心がけたい」と話しました。