医学部は、インド国立鉱業医学研究所とタイ王国中央胸部疾患研究所との間で肺疾患の画像診断などに関する学術交流協定を結びました。
調印式では、インドからP・K・シショウディア所長、タイからポングラダ・サムハンガチャート副院長が出席。上田孝典学部長は「労働者の健康を守るため、胸部医学の教育研究が進展することを希望しています。」とあいさつしました。シショウディア所長は「この協定は鉱山労働者の健康を守るために、意義があると考えます。」、サムハンガチャート副院長は「アジアの胸部疾患根絶を目指したいです。」と話しました。
両国では鉱山や町工場労働者のじん肺が問題となっており、3者は協力して2003年から、国際的な基準に基づくレントゲン画像の読影技術の普及に取り組んできました。今後は、一層交流を促進し、労働衛生の向上に貢献する一方、両研究所から豊富な症例を得て肺疾患の研究を進める予定です。