3月1日、福井大学子どものこころの発達研究センターは、講演会「子どものこころを育む~子育て~」を開催しました。
本センターは、子どもの“こころ”の問題を解明し、治療、療育、さらには支援するための研究・諸活動を行っています。最新の研究成果を紹介する今回の講演会は、「子育て」がテーマ。市民をはじめ、医療職、学生など60名が参加し、理化学研究所 脳科学総合研究センター 親和性社会行動研究ユニットリーダー 黒田 公美氏が、「ほ乳類の親子関係と子育ての脳科学」について、富山大学医学部 公衆衛生学講座教授 稲寺 秀邦氏が、「子どもの健康と環境を考える」について講演しました。
黒田氏は、社会で当たり前に営まれている親子関係は、親子双方が努力することによって支えられていることを紹介しました。また、富山大学の稲寺氏は、子どもの発達障害、アレルギー疾患など子どもの健康に影響を及ぼす要因を探るため、生まれた子どもを13歳まで追跡調査する取り組み「エコチル調査」について紹介しました。