福井大学災害ボランティア活動支援センターは、災害ボランティア活動の意義と重要性の理解を目的とした研修会を11月5日に開催しました。講演と救命処置実技講習の2部構成として、災害ボランティアに関心のある本学学生及び地域の方など約80名が参加しました。
第1部の講演会では、熊本地震のボランティアセンター立ち上げに参加した、福井県防災士会理事の立平政勝氏が「過去の災害から見えるボランティアセンターとの関わりと支援する側・支援される側の心理を考える」と題して話しました。防災士の役割やボランティアの心構えとして、主役は被災者自身であり、被災地はボランティアが活躍する場所ではなく、被災者が復興のために活躍する場所であり、あくまで被災者本位に考えることの大切さを力説しました。また、ボランティアを行う上で、仲間作りやモチベーションを高める体制づくりが大事であること、被災地に行かなくても自分ができることをすること、きっかけ作りとして、災害に限らず身近なボランティアに参加することが大切であると語りました。
第2部の救命処置実技講習会では、本学医学部附属病院の医師による応急手当のクイズや看護学科学生及び教員の指導の下、三角巾を使用した応急手当・止血方法の他、身近にあるレジ袋やサランラップを使った応急手当に取り組みました。
参加者からは、「防災士の実体験を含めた話で大変参考になった」「支援する側の気持ちを第一に考えることの大切さが分かった」「三角巾の使い方や身近なものでの応急処置で体験できて良かった」「運動時の怪我の際にも活用したい」など声があがり、災害時のボランティアに対する意識を高める研修会となりました。