第4回福井CSTシンポジウムを開催

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11月5日(土)に、文京キャンパス総合研究棟Ⅰにおいて、福井CST事業の受講生や修了生、その他理科教育に関心の高い県内外の小中高校の教員らが一堂に会して情報交換を行う「第4回福井CSTシンポジウム『科学を伝えるⅡ』」を開催、神奈川、埼玉、大阪、京都、高知など6府県から約80名が参加しました。
初めに、本学のCST(コア・サイエンス・ティーチャー)企画運営事務局の教育学部 淺原雅浩教授らが、「CSTの求めるコミュニティとは何か」についてCST実施大学および教育委員会に加え、全国の現職CST教員約55名に実施した調査の結果を報告、「『現職教員CST』を中心に自らが情報提供しながら、情報交換や次世代との交流や育成ができること」とし、「今後、組織の維持が課題である」と結論づけました。
基調講演では、法政大学の左巻健男教授が「怪しいニセ科学と科学的な考え方」をテーマに講演しました。「水からの伝言」や「EM菌」について、「科学的な考え方だといえば、みんな信じる」と話し、科学と呼べないニセ科学について紹介。今話題の「水素水」についても、左巻教授は「『グレーゾーン』だ。水分補給の1つの選択肢になればいい」としました。また、独立行政法人国立健康・栄養研究所の素材情報データベースで安全性・有効性を検索することを勧め、「同じお金を出すなら、おいしい物を食べて健康になってほしい」と述べました。
続いて、福井大学の学部生・院生、県内の現職教員、更には、県外からの発表を含め、18件のポスターセッションと5件の口頭発表が行われました。
「コア・サイエンス・ティーチャー養成拠点構築事業」は平成27年度でJST(科学技術振興機構)の支援が全て終了したが、本学は、文部科学省に採択された「地(知)の拠点(COC)整備事業」の一環として、理科教育のスペシャリスト「コア・サイエンス・ティーチャー(CST)」を養成する取り組みを、福井県教育委員会と連携して行っています。学生や現職の理科教員が、選択講座の受講・レポート提出に加えて、セミナーや学会への参加、小中学校でインターンシップやその指導など、各種プログラムの受講を通じて、地域の理科教育の推進者として力量を高めています。

本学大学院生が開発したカードゲーム教材をプレゼンする様子

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│ 2016年11月30日 │
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