医学部医学科
有志 30名
4月14日に発生した熊本地震は、各地に甚大な被害をもたらし、被災された方々が日常を取り戻すまでに多くのボランティアの支援が必要です。
県災害ボランティア支援センターの募集に応じた医学科1 ~ 6年生の有志30名が5月1日から3日間、災害看護学の酒井明子教授らとともに被災地・熊本県西原村に向かいました。
学生は4つの班に分かれ、小中学校などに開設された各避難所で、ノロウイルスなどの2次感染を防ぐための「清掃」と、被災者の疲弊を少しでもやわらげようと「足湯」の活動をすることに決めました。特にトイレ掃除には気を配り、午前と午後の2回、念入りに行ったほ
か、被災者の方が少しでも疲れがとれるように、手のマッサージをしながら足湯に浸かってもらいました。
活動中に気が付いたのは、限られたスペースの中で過ごす子どもたちのこと。運動不足とストレスが軽減できるようにドッジボールやサッカーなどの外遊びに誘いました。
「被災地では、一人ひとりが自分の行動に責任を持っていれば、それぞれの視点で学生でも役に立てることは必ずあることを実感した」と話すのは、参加した木村依音さんと丸尾亮平さん。「思いがけず宿泊先のお寺と近隣住民の方たちが60人分ほどの手づくりカレーライスを振る舞ってくれたことや、子どもたちが帰りのバスを走って追いかけてきてくれたことが嬉しかった。短い期間でしたが被災地の方々と交流し、元気を与えるはずが、私たちが元気をいただきました。地元の人とつながり、何を求められているのか知ることも大事だと感じました」と振り返りました。
今回の経験から、「活動を継続するのが一番大切なこと。夏休みを利用して何かできないかをみんなで話し合っていきたいです」と今後の活動に意欲を見せていました。