敦賀市立角鹿中学校 教諭/2012年 教育地域科学部(現教育学部)学校教育課程 卒業
山本 由貴さん
初任地である小浜中学校で4年間勤務し、5年目に赴任したのが現在の角鹿中学校です。英語の教師になろうと思ったきっかけは、中学時代に英語を楽しく教えてくれた恩師でした。私自身、英語と出会って自分の世界が広がったので、生徒には英語の楽しさを伝え、自己表現の一つとして英語を身につけてもらうことをモットーにしています。
福井県内で教師になりたいという強い思いから、地元にある福井大学教育地域科学部に進学しました。大学1年生の時、福井県の奨学生として米国オハイオ州のフィンドレー大学への留学制度があることを知り、留学を目の前の大きな目標として勉学に励みました。フィンドレー大学への留学制度の始まりは、同大学のデボウ・フリード学長(当時)が戦後、進駐軍の一員として福井県を訪れた際、復興に励む福井県民の姿に感動し、のちに福井県から毎年1人を授業料免除で同大学へ招くようになったそうです。私は幸いにも願いがかなって、大学4年次に奨学生として1年間留学をさせていただきました。
フィンドレー大学で出会った「人」が私にとってかけがえのない財産になっています。シェアハウスでのアメリカ人との共同生活は、日本では経験できないまたとない「実践」の場でした。「自分の考えや思いは、きちんと言葉にして相手に伝えるべき」と強く感じました。留学中は大学の授業だけでなく、地元の小・中学校を訪れ、日本語のクラスを担当させてもらいました。その時の経験も、現在の自分につながっています。
福井大学では、大下邦幸先生(現敦賀市立看護大学教授、福井大学名誉教授)のゼミに所属し、視野が大きく広がりました。大下先生を中心とした県内英語科教師の勉強会にも、学生ながら参加させていただきました。おかげで教育に対するものの見方や考え方が大きく広がったように感じています。あらためて大下先生を始め、お世話になった先生方に感謝申し上げたいと思います。教員になってからも、恩師との繋がりを持てるのが、地元の大学の良さだと思います。
最後に、福大生のみなさんへ。学生時代に、自分のやりたいことに本気で挑戦してください。多少失敗しても強い意志をもって努力し続ければ、きっと夢をつかむことができると思います。また、自分を支えてくれる周囲の人への感謝の気持ちを持ち続けたいですね。