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2009年度日本建築学会北陸支部大会 若手優秀プレゼンテーション賞受賞

工学研究科 建築建設工学専攻 修士課程1年

Dinh Thi Thu Ha

研究名「単層ラチスシェルを用いた天井による屋根面の応答性能」

この度、若手優秀プレゼンテーション賞を受賞して、信じられないほど驚く気持ちで心から喜んでいます。私は、2009年度 日本建築学会北陸支部大会で、「単層ラチスシェルを用いた天井による屋根面の応答性能」と題して、卒業研究を発表しました。

大スパン建築構造は、スポーツホール等の大規模集客施設、学校等公共施設の屋内体育館施設、倉庫等に用いられます。地震災害直後では、周知のように、震災直後より学校体育館等が、一時避難場所として活用され、被災時における大スパン構造の果たす役割の重要性が広く一般に認識されました。

多雪地に建つ学校体育館等の桁行方向でしばしば用いられる1階のRC架構と2階の軸組筋違構造の混構造を研究対象とします。そして、V形ブレースを有する単層ラチスシェルを天井材による屋根面直下の鉛直構造要素野耐震性能を担保させることを目的として、本天井構造と鉛直筋違の座屈破壊判定条件を示します。大学院では、学部と同じ研究対象として桁行方向2層目の耐震性能を保証しうる単層ラチスシェル構造の水平地震力伝達能力の性能設計と検証法を確立する研究を進めています。

sub2この賞について全然知らなかったので、受賞のお知らせが届いたとき、嬉しい気持ちより「大会に参加する人へのプレゼントか?」という疑問がありました。指導教員の先生が喜んだ顔をして「おめでとう、研究室でお祝いしましょうか」と言ったとき、私は信じられないほど大変嬉しかったです。本賞の受賞にあたっては、人前で日本語で発表することができたので、留学生に大事な機会だと感じています。学生時代のよい思い出になったと思いますが、それにとどまらず、今後の仕事のうえでもおおいにプラスになると思います。

Make the best with what you have”

sub1発表作成の前に日本語で自分の研究内容を聴衆の方に理解してもらえるかという不安があったので、それを乗り越える自信がとても必要だと私は考えます。発表用のパワーポイントを作成する段階から指導教員の先生と話し合いながら、文字・図版などを適時アニメーションとして表現しました。分かりやすい説明を考えるなかで、逆に研究内容の理解が深まったのではないかと思いました。そして、研究内容をうまく重要なポイントにまとめて、スライドに長い文ではなくKeywordで表現することで、ぶつぶつ独り言で説明しました。もう一つ重要視していることは、「発表練習をする」ということです。先生や友達の前で本番のように練習するが、それができない場合には、一人で練習します。そうすれば、改善すべき点を指摘してもらったことで、自分では気づかなかった分かりにくい部分を知ることができました。

現在は、大スパンの建築構造に関する研究を続けていますが、受賞による自信や発表に至るまでの過程が貴重な勉強だけではなく、今後の進めていく上での励めとなると思います。研究に取り組みながら、この学会での経験を生かして人によい研究成果を伝えるために頑張りたいです。

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