若手研究者を育成、支援する福井大学の「テニュアトラック制度」シンポジウムが2月23日、同大学文京キャンパスで開かれました。平成23年度からの3年間で整備した「生命科学」「アメニティ工学女性」「重点研究」の若手リーダー育成特区に所属するテニュア教員が成果を発表しました。
シンポジウムは3回目で、テニュアトラック推進本部の教員ら68名が参加しました。文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課 近藤 潤課長補佐の挨拶の後、科学技術振興機構 水林 博 科学技術システム改革事業プログラム主管による基調講演「テニュアトラック普及・定着事業の目指すところ-若手研究者には自立チャンスを、機関には優れた若手人材獲得チャンネルを-」、東京農工大学大学院工学研究院 朝倉哲郎教授による特別講演「絹の構造特性と再生医療材料の開発」が行われました。
各特区の取り組み紹介の後、小澤 大作助教が「細胞外シャペロンによる蛋白質凝集抑制機構の解明」、エスカニョ メアリ クレア スィソン助教が「磁性触媒の量子シミュレーション」と題した研究発表をするなど、テニュアトラック推進本部の若手研究者8名が研究成果を報告、活発な質疑が行われました。
最後に上田 孝典企画・財務戦略担当理事から「テニュアトラック推進本部の若手研究者は、期待以上の進捗を見せているが、さらに進めていって欲しい」と挨拶。
終了後の情報交換会も、参加教員等と若手研究者との情報共有やテニュアトラック制度の理解を深める場となりました。