11月23日、本学と、超少子高齢化地域での先進的がん医療人養成を行うがんプロフェッショナル養成プラン(略称:北信がんプロ)は、最新のがん診療の啓蒙を目的に、文京キャンパスで県民公開シンポジウム「がん診療最前線~多くの世代にいろいろながんのことを知ってもらおう~」を開催しました。がん診療をテーマに本学医学部附属病院の5名の医師が登壇し、参加者約50名とWeb視聴の延べ約300組が聴講しました。
開会に先立ち、北信がんプロ福井大学コーディネーターで、医学部附属病院がん診療推進センターの廣野 靖夫センター長が「がんは、2人に1人が罹患し、3人に1人が死に至る恐ろしい病気。この講演で、本学のがん治療を含め、最新の情報を知って頂きたい」と挨拶しました。
講演では、産科婦人科の黒川 哲司准教授が「子宮頸がんが予防できるワクチンを知っていますか?」と題し、子宮頸がんの発症例とそのワクチンの副反応などについて講演。「ワクチンを接種するリスクとしな
いリスクを家族で話し合って欲しい」としました。続いて、耳鼻咽喉科・頭頸部外科の成田 憲彦准教授は「頭頸部がん〜口の中やのどのがん・最新治療と予防について〜」を講演。「頭頸部がんは、手術、放射線治療、抗がん剤治療の他、新薬も登場している。節度ある生活で予防可能」と話しました。他にも小児がん、がんゲノム検査、がんの骨転移などの診療や治療について専門医がわかりやすく講演を行いました。
小浜市から参加した福井県立若狭高等学校の学生は「将来、看護師を目指しています。今回の講演で、がん治療の医療現場の一部を知ることができ、来年の受験に向けモチベーションが上がりました」と話しました。
本学ではがん診療の啓蒙活動を通じ、早期の発見、治療、復帰ができる社会の実現に向け、最新・最適の情報発信を行っていきます。北信がんプロのHP(https://gan-pro.net/)では、このシンポジウムを収録した動画を近日公開予定です。
研究者情報はこちら
がん診療推進センター センター長 廣野 靖夫
https://r-info.ad.u-fukui.ac.jp/Profiles/21/0002007/profile.html
器官制御医学講座産科婦人科学 准教授 黒川 哲司
https://r-info.ad.u-fukui.ac.jp/Profiles/9/0000886/profile.html
感覚運動医学講座耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 准教授 成田 憲彦
https://r-info.ad.u-fukui.ac.jp/Profiles/11/0001060/profile.html
病態制御医学講座小児科学 講師 鈴木 孝二
https://r-info.ad.u-fukui.ac.jp/Profiles/10/0000959/profile.html
がん診療推進センター 助教 松田 安史
https://r-info.ad.u-fukui.ac.jp/Profiles/21/0002055/profile.html
地域高度医療推進講座 講師 田中 太晶
https://r-info.ad.u-fukui.ac.jp/Profiles/11/0001006/profile.html