福井大学は3月10日、産学官連携によるイノベーションの創出を牽引すべく、県内大学や試験研究機関の研究成果の技術移転を促進するため、第5回「ふくい知財フォーラム」セミナーを文京キャンパスで開催しました。
近畿経済産業局 地域経済部の古島竜也室長補佐は、「知的財産活用による中小企業の新たな事業展開」と題して、中小企業と知財ビジネスのマッチングについて話し、日本大学産官学連携知財センターの金澤良弘副センター長は「歯科用CT装置、研究者・大学・企業で”特許のはしご”登る」というテーマで講演しました。また、東京東信用金庫/江戸っ子1号プロジェクト推進委員会事務局の桂川正巳コーディネータが、町工場の夢を実現するために、中小企業の強みを生かして、8000メートルの深海をめざす探査機「江戸っ子1号」の技術を共同開発した事例を紹介しました。県内大学、試験研究機関の研究者が知財紹介等のパネル展示も行いました。
参加者からは、「夢を追ったプロジェクトから発展した活動、その波及効果の大きさが理解でき、たいへん有意義だった」「異業種で中小企業の技術が使えそうな出会いがあれば良い」「特許のはしごを継続する大切さが理解できたが、同時に難しさもわかった」というご意見が出されました。