本学は永平寺町と協働し、3月29日、コロナ禍における要配慮者を避難させる福祉避難所の構築を目的とした「新しい避難方法の検討会」を永平寺町役場で開催しました。
今年度5回目の開催では、警察、消防、自衛隊などの災害対策の専門家や町の避難所運営をサポートする地域組織、行政関係者や学識経験者など多方面の有識者が一堂に会しました。
開会に先立ち本学の末 信一朗副学長は、「地域住民の目線で永平寺町独自のオーダーメイド型避難の構築が出来るよう、活発な議論が行われる事を期待します」と挨拶しました。
検討会では、本学医学部看護学科の酒井明子教授が、同町の福祉避難所視察や吉野小学校で行われた避難教室など、令和2年度の活動を報告。この活動から得られた意見を踏まえ、同町地域防災計画を今年度改定する予定であることが説明され、酒井教授は災害時の避難において「誰一人取り残さない社会の実現を目指す」と述べて講演を締めくくりました。
つづく活動報告で、小学校の防災教室を指導し、本学で災害看護学を学ぶ大学院生の米澤美千子さんは、「防災教室では、子どもたちが地域のお年寄りや要配慮者のことも考えて避難方法を学べたのは大変良かったです」と話しました。
本学では、今後も同町と連携して地域防災などを検討していきます。
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