本学は米国ラトガース大学と2017年に学術協定を締結し、この度再度調印を行いました。同大と福井との交流は明治維新前夜に日本から初めて海外大学であるラトガース大に留学した福井藩の日下部太郎に遡ります。日下部と福井藩校「明新館」の教師であったウィリアム・E・グリフィスの縁もあり、両学は1981年に旧協定を結び、教育や研究、学生の留学、学長同士の相互訪問などの交流を行って来ました。一時中断の期間もありましたが、学術協定を2017年8月に再締結し、2018年には学生交流のための協定を締結、さらに2019年度から医学部間で部局間協定にも発展し、研究者交流、学生・研修医相互派遣、共同研究などの交流活動を実施しています。今回、この学術協定を3年間更新するため、本学側署名式を10月27日に行いました。
調印式では上田孝典学長が「ラトガース大学は米国において8番目に創設された名門大学で、本学が初めて海外の大学と結んだ協定先で、グリフィス来福150周年を機に今後行う記念事業などを通して地域連携を強化していく」と挨拶の中で話しました。
続いて(公財)日下部・グリフィス学術・文化交流基金理事長で本学国際地域学部の細谷龍平特任教授が、来年1月に本学と同交流基金がオンラインシンポジウム「グリフィスの福井」を開催する事や、グリフィスが日本で初めて開催したクリスマスパーティーを、同基金および同学部の「課題探求プロジェクト」の学生による取り組みとして、来年12月に再現するプロジェクト「福井で見るサンタの夢」について説明しました。
本学では、ラトガース大など重要な海外協定校との交流を強化し、一層の国際化を図っていくとともに、グリフィスに関係する事業を通して地域連携を進めていきます。