この度、文部科学省の平成19年度「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」に本学の取組「潜在看護師と就業看護師の相互学習を基盤とした臨床看護実践能力獲得プログラム」が選定されました。
「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」とは、大学・専修学校等における再チャレンジ支援推進プランの一部で、各大学、短期大学、高等専門学校における教育研究資源を活用し、社会人の学び直しニーズに対応した教育プログラムを展開する優れた取組を財政的に支援するものです。
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(1)このプログラム全体の状況
全体の申請件数 315件
選定件数 126件
選定率 40%
(2)選定された「潜在看護師と就業看護師の相互学習を基盤とした臨床看護実践能力獲得プログラム」の概要
離退職中の看護師(潜在看護師)を発掘することは看護現場にとって急務である。就業ニーズは高いが現実とのギャップが影響し再就業率は高くない。看護実践能力の再学習だけではなく医療現場の現実に対応する知識・技術への学習ニーズ対応教育プログラムが必要である。
また,中小規模病院はキャリアラダーに基づく教育は脆弱であり,就業看護師は日々の業務に追われ,キャリアアップの学習機会が得られにくい。一方,単発の有料研修会等への参加が多い傾向があり,キャリア形成,自己啓発における学習ニーズは高い。
潜在看護師及び就業看護師の学習ニーズに対応し学習のモティベーションを高めるためには,双方の看護師がともに学び刺激しあう相互学習形態による学習方略が重要である。
看護実践は日進月歩の医療現場を支え,患者のQOLを支援する必要がある。臨床看護実践能力獲得に必要な基本的内容と最新内容を配置し,看護学科の教育実績と教育方略,附属病院の特性を活かした最先端医療と看護師を含むコメディカルの臨床実践を有機的に連動させた教育プログラムを企画,実施,評価,改善のPDCAサイクルにより効果的に実施する。