本学では8月9日、アレルギー疾患に関する知識や健康管理の啓蒙を目的に、福井県鼻の日保健大会を文京キャンパス内のアカデミーホールで開催しました。この講演会は、文部科学省課題解決型高度医療人材養成プログラム北陸高度アレルギー専門医療人育成プラン事業(略称アレプロ事業)と日本耳鼻咽喉科学会福井県地方部会の共催で開催しました。鼻の日(はなのひ)は、1961年に社団法人日本耳鼻咽喉科学会が制定した記念日で、「は(8)な(7)」の語呂合わせから毎年8月7日を「鼻の日」と制定しています。
今回は、「備えよう!アレルギーと新型コロナ」をテーマに皮膚科、小児科、耳鼻咽喉科の専門医師らと、感染予防の専門医師が登壇し、事前応募の約60名が聴講しました。感染防止のため、来場者には検温、マスクの着用をお願いし、3密を避けて行われました。
開会に先立ち、同学会福井県地方部会会長でアレプロ事業のプロジェクトサブリーダーを務める本学医学部耳鼻咽喉科の藤枝重治教授が「コロナウイルス感染症も鼻や口からの感染によるものです。鼻の日にコロナ禍のアレルギーの話をお聞きください」と挨拶しました。
特別講演では、医学部医療環境制御センターの岩﨑博道教授が、新型コロナウイルス感染症の蔓延の経緯、最新情報や感染防止策などを解りやすく解説。コロナ禍におけるこれからの社会のあるべき形や新しい生活様式について解説しました。
続いて、同じくアレプロ事業プロジェクトサブリーダーで医学部小児科の大嶋勇成教授が、食物アレルギーへの対策を講演。アトピー性皮膚炎や花粉症治療である舌下免疫療法の講演も行われ、参加者からは「アレルギーについてわかり易く解説して頂きました。コロナウイルス感染防止についてもとても参考になり、今後実践していきたいです」との感想がありました。
また、会場の外では、口腔アレルギー症候群や鼻アレルギー関連のポスター展示、小児アレルギー向けのスキンケアDVD映像が上映されました。
本学では、8月7日の「鼻の日」の啓蒙活動を通じ、アレルギーの治療など、最新の情報発信を行っていきます。