医学部附属病院において、地域社会貢献活動の一環として、福井県内の高校1年生を対象とした「外科手術体験キッズセミナー」を実施しました。
手術室を開放した体験セミナーは福井県では初めての試みであり、県内の高校生35名(男子11名、女子24)が参加し、最新の内視鏡外科手術シミュレーター操作による胆嚢摘出の模擬手術体験、超音波凝固切開装置(超音波メス)による鶏肉の切開体験、手術用縫合糸による結紮体験や鶏肉を使用して手術用の針で縫合する体験、縫合と切離を同時に行える自動縫合器(ホッチキスのようなステープル(針)を用いて臓器などを切離したり縫い合わせたりを瞬時に行う器具)の操作体験、トレーニングボックスを使用して内視鏡外科手術に用いる鉗子操作体験など5種類のプログラムを体験しました。
何よりも尊い人の命を救う外科医師の仕事にふれ、外科医師不足が進む中、一人でも多くの高校生に外科医師の仕事や医療に対する興味を抱く機会を与えられることができればという思いで開催したこのセミナーで、さまざまな体験を通し医療への関心や理解を深める貴重な経験となったようでした。
参加した生徒さんからは、最初は緊張したが、とても楽しかったとの感想が多数寄せられ、将来外科医を目指すプロローグになればと願っております。