子どものこころの発達研究センター 友田明美教授が、令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰・ 科学技術賞(研究部門)を受賞しました。
科学技術賞(研究部門)は、科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究または開発を行った者が対象となり、全国から応募のあった157件のうち、友田教授の「虐待などのマルトリートメント予防モデル構築のための研究」を含む50件が受賞となりました。これまで解明されていなかった児童虐待が起因と推測される愛着障害や精神疾患が、どのような神経基盤で起きるのかに着目し、愛着障害児の脳の働きを機能的MRIで調べ、愛着障害の病態解明、客観的指標に基づく治療法(特許「愛着障害の治療剤」)や診断法の開発(特許「愛着障害の判定方法」)の成果に繋がりました。
友田教授は、「受賞は身に余る光栄です。マルトリートメント予防モデルを学術領域で深めると共に、社会に広く普及・定着させ、養育者の支援や子どもたちの未来に光を当てることにつながるよう、誠意と努力をもって職責を全うしたいと思います」と今後のさらなる発展への抱負を述べました。
※受賞式は4月13日から19日までの科学技術週間中に開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染を考慮し、中止となりました。