2月3日に本学初となる善行功労表彰式を挙行しました。
本表彰は、大学運営に多大な功労があった者を称えるものです。「公共及び社会的に有益な発明、改良、考案又は工夫をするなどして顕著な功績があった者」として、医学部 笠松 眞吾専門職員が選出されました。
同職員は、平成27年から、福井県内各消防と協力し、タブレットやスマートフォンを用いて、現場から救急室にリアルタイムに伝送する「クラウド型救急医療連携システム」を構築しました。これにより、患者の救命率向上に寄与しています。さらに、同年から県内企業と技術開発した「総合滅菌管理システム」を手術部・滅菌管理部において稼働。手術用などの器具3万点を個体識別して管理するものです。それぞれの器具が、いつ、どこで、どんな患者に使われたのか履歴を把握でき、医療安全に大きく貢献しています。また、スマートフォン型のモバイル端末を使う高度な作業効率化が特徴です。
クラウドは、総務省主催「ICT地域活性化大賞2017」優秀賞、モバイルコンピューティングの社会貢献を顕彰する「MCPCアワード2016」で総務大臣賞を受賞。総合滅菌管理システムも、「MCPCアワード2019」で総務大臣賞を受賞しています。
表彰式では、上田孝典学長が表彰状と副賞を授与し、「現場の職員の活躍ぶりを広く周知できることは嬉しいことと思っています。今後もぜひ新たな構想を我々の目にみせていただきたい」と激励しました。