本学は、独立行政法人教職員支援機構(NITS)と教職員の養成・採用・研修の一体改革を進めるために締結した連携協定をもとに、連携強化と北陸の地域拠点として役割が整備され、10月28日に、二の宮キャンパスでNITS福井大学センターの開所式を行いました。式には、NITSの大路正浩理事や福井県教育委員会の豊北欽一教育長ら9名が出席しました。
初めに、本学の上田孝典学長が「独立行政法人教職員支援機構の7大学目となる地域センターが本学に設置できたことを心から喜んでいます。リカレント教育を推進とする高度専門職業人教育や『教える教育』から子どものエージェンシー(自律性・主体性)を大切にした『学ぶ教育』へと、学校教育と教員養成は大きな転換期に立たされています。本センターが福井の教育の高度化を推進し、海外展開することで、日本の未来を支える地域モデルを全国・全世界に発信できる日を目指したい」と挨拶しました。
続いて、NITSの大路理事が「教員研修の高度化、体系化、組織化の実現に向け、全国の教職大学院と連携協定を締結し、地域の拠点として地域センターを設置しています。本センターが福井県・福井市教育委員会と連携し、プラットホームの役割を果たしていただきたい。福井県におかれては、皆さまの長年の尽力により、全国でも稀にみる素晴らしモデルを構築されています。また福井大学はエジプトを始めとするアフリカ諸国の管理職研修においても大きな実績をあげています。先進的な取り組みをさらに全国に発信していただきたい」と本センターへの期待を述べました。
また、連携事業の一環として、10月28日から10月31日に、NITSが実施している研修プログラムの一部を受け入れてタイの校長やトレーナー34名の研修が行われました。
本センターは、全国を5つのブロックに分けた東海・北陸地区のセンターとして常葉大学(静岡県)とともに、教職員を対象に高度な研修の実施や生涯にわたって学び続けられる仕組みづくり、海外展開などを進める組織化の実現に務めます。