子どものこころの発達研究センターの藤澤隆史講師、友田明美教授らは、米国・エモリー大学学部産婦人科学教室との共同研究により、虐待などの不適切な養育「マルトリートメント」を受けた子どもは、オキシトシン(愛情ホルモンともよばれる)受容体のDNAの一部が、通常の同年代の子どもに比べてより化学修飾(DNAメチル化)され、オキシトシンの働き方が異なっている可能性があることを解明し、5月29日、松岡キャンパスで研究成果を発表しました。
この研究成果は、マルトリートメント児のDNAに後天的に生じた分子変化を捉えたもので、今後はマルトリートメント児の脳の非定型発達の予防や予後において精神疾患のリスクを低下させるなど、QOL向上のための全く新しい治療法への道が期待されます。
本研究成果は、2019年5月9日に英国科学誌Nature系「Neuropsychopharmacology(ニューロサイコファーマコロジー)」に掲載されました。
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press release_Takashi X. Fujisawa