6月5日 教育学部の山田孝禎准教授らが福井県の児童・生徒の体力全国トップの要因を探る研究成果を発表しました。

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教育学部の山田孝禎准教授および宗倉 啓教授ら県内大学などの研究グループは、県教育委員会の協力を得て、県の児童・生徒を対象に2016年度に行われた新体力テストの統計データを基に客観的に数値化し、その分析結果について、6月5日、文京キャンパスで記者発表を行いました。
宗倉教授は「スポーツ庁が発表する全国体力・運動能力、運動習慣等調査において、福井県の児童・生徒の体力は、過去10年近くトップクラスを維持している。その要因について、県の協力を得て統計学的に検証することが目的であった」と取り組みの概要を紹介しました。
山田准教授が県内の小学5年生の児童6,990名、中学2年生の生徒7,021名を対象に行われた新体力テストの2016年度データから、握力・上体起こし・長座体前屈など8つの実技種目の体力得点と、児童・生徒が回答した朝食摂取や睡眠等の基本的な生活習慣の質問調査結果をクロス分析したと説明しました。
これまで児童・生徒の高い体力の秘訣をめぐって、報道などでは「年間の体力強化対策」「業間体育の取り組み」「基本的生活習慣の確立」「スポーツ少年団加入率」と推測されていましたが、1日の平均運動時間が「60分以上」か「60分未満」か、朝食を摂っているかどうかといった基本的な生活習慣と突き合わせて検証。その結果、学年・男女のいずれも同じ傾向であることから、学校現場における業間体育や保健体育カリキュラムの充実と家庭における基本的な生活習慣が、福井県の体力全国トップの基盤となっていると実証しました。
結論として、山田准教授は「体力・健康の増進に向けて学校や家庭はもちろん、地域の協力を得ながら、児童・生徒が自ら進んで運動や食生活・睡眠の生活習慣を適正に継続することが重要である」と強調しました。
この研究は県の「県内大学等連携研究推進事業」に採択(平成28年度~平成29年度)され助成を受けて実施されました。

│ 2018年6月5日 │
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