今や地球環境問題は世界的な最重要課題の一つとなっており、その中でも地球温暖化は深刻化の一途を辿っています。今年7月に開催された北海道洞爺湖サミットでも、地球温暖化対策を含めた環境問題が主要テーマの一つになっており、環境に対する関心と危機感はますます高まっています。
それを受けて、福井大学では、地球温暖化対策推進計画とそれに関る要項を平成20年3月に策定しました。温室効果ガス削減への取り組みの一環として、5月には身近に出来る省エネを取り上げたリーフレットを教職員向けに配布・掲示し、省エネの実施を呼びかけました。
それに続いて今回は、文京と松岡の両キャンパスにおいて、「緑のカーテン」を実施しています。「緑のカーテン」とは、ツル性植物で作る自然のカーテンのことで、日差しを遮るだけでなく、蒸散作用によって効果的に周りの温度を下げる、いわば天然のエアコンのようなものです。文京キャンパスでは、教育地域科学部講義棟1階に琉球朝顔を、松岡キャンパスでは、学生食堂に中長ゴーヤをそれぞれ植えました。環境ISOでは、「緑のカーテン」による建物環境への影響(室内温度、室利用者への影響)を調査し、今後の温暖化対策への手法を検討する参考とし、更なる温室効果ガス削減に取り組んでいきます。