第13回福井県科学学術大賞特別賞を受賞しました

ホーム > ピックアップ >  第13回福井県科学学術大賞特別賞を受賞しました

医学部の法木 左近准教授、いしだ皮膚科クリニック 石田 久哉院長(元 本学医学部附属病院 皮膚科)が、「第13回福井県科学学術大賞特別賞」を受賞し、15日、福井県庁で、西川 一誠知事から表彰を受けました。
この賞は、福井県内において科学技術の開発または学術研究で特に顕著な功績を挙げ、福井県の発展に貢献した者を顕彰することを目的とした表彰制度で、“福井県版ミニ・ノーベル賞”と呼ばれています。

今回の受賞は、免疫クロマトグラフィ-法を用いた新しい白癬菌検出方法の開発と検出キットを実用化したことが評価されました。
水虫やたむしなど、数種類ある白癬菌すべてに反応する抗体を世界で初めて発見し、免疫クロマトグラフィ-法による判定試験紙を作製しました。また、皮膚片や爪等から界面活性剤を用いて加熱処理なしに抗体に反応する抗原を抽出する方法を初めて開発、「検出キット」を実用化しました。これは、平成28年3月に厚生労働省から医薬品医療機器等法による「爪白癬体外診断用医薬品」として認可されています。
従来は、熟練の専門医が顕微鏡により白癬菌の有無を判定していましたが、法木准教授らが開発した検出方法は、インフルエンザの検査のように試験紙に出現するラインで白癬菌の有無を誰でも短時間で判定することが可能となり、将来的に市販薬として販売されることになれば早期診断、早期治療による医療費抑制につながることが期待されます。

西川知事から表彰を受ける法木准教授(左)、石田院長

西川知事から表彰を受ける法木准教授(左)、石田院長

DSC_9467

│ 2018年3月15日 │
ページの先頭に戻る
前のページに戻る