3月26日、福井大学で、福井県地域共同リポジトリ発足式を開催しました。本学は、平成19年10月に学術機関リポジトリを公開しましたが、それをベースとして、県内10機関による福井県地域共同リポジトリの運用を開始することとなりました。地域共同リポジトリとは、論文などの学術成果物を、インターネットを介して、広く公開する、いわば電子書庫のようなシステムです。
福井県地域共同リポジトリは、本学と福井地区大学図書館協議会が中心となって、県内大学や高専に加え、福井県立図書館と福井県文書館の参加を促し構築しました。国内では、大学・高専等のみを対象にしている地域リポジトリが数例存在しますが、福井県立図書館、福井県文書館のような公共図書館が加わったのは全国初で、画期的なものです。
発足式では、各機関の代表が趣意書に発起人署名をし、記念撮影と各機関の代表者からの挨拶がありました。その後、本学附属図書館の中川 英之 館長が挨拶をし、リポジトリ発展への意気込みを表しました。
今後、大学のみならず、小中学校、高校、さらに図書館や博物館等、幅広い機関の参加を求めており、周辺の公共機関等への働きかけによって、福井県の教育や研究の成果、さらに文化や歴史としての刊行物を蓄積・発信する福井県の知の拠点となることが期待されます。