サウジアラビアの政府高官ら教育行政に携わる2人が、初等・中等教育分野の発展に向け、日本の現状を視察するため来日し、9月25日、本学大学院教育学研究科教職開発専攻(教職大学院)を訪れました。
一行は、国際協力機構(JICA)の協力を得て、9月20日に来日。教職開発専攻長の柳澤昌一教授は、「グローバル化する社会の中で求められる新しい質の学習を実現するには、学校における授業研究を通して、教師自身が主体的に探求し、コミュニケーションし合い、コラボレーションしていくなど、より高いレベルの専門性が求められます。教師の学びを支える組織として生まれた、本学教職大学院が行う取り組みを実際に見ていただき、一緒に考えていきたい」と歓迎しました。
サウジアラビア教育省教員能力開発センターで「授業研究」の導入、普及を担当しているマシ モハメド アルシャンマリ氏は、「サウジアラビア教育省は、教員の質の向上が喫緊の課題と考えています。日本の地方における教育の現状や改革の取り組みを学びたい」と挨拶し、少人数のグループに分かれ、各国の現状を語り合い、授業研究についての講義を受けました。
一行は、28日まで福井県に滞在し、附属義務教育学校の授業を参観し、教師と懇談、坂井市の教育総合研究所で県教育委員会担当者から教育制度や施策を学びました。