本学は、幕末の福井藩士で福井初の海外留学生の日下部太郎が学んだ米国ラトガース大学との学術交流と学生交流のための協定を改めて締結することとなり、8月2日、文京キャンパスで、眞弓 光文学長が協定書に署名し記者会見を行いました。
同大学とは日下部太郎と福井藩校「明新館」の教師であったウィリアム・E・グリフィスの縁もあり1981年に旧協定を結び、教育や研究、学生の留学、学長同士の相互訪問などの交流を行って来ました。ラトガース大学側の体制変更を受け、本学国際地域学部の開設も契機に、更なる国際化を推し進めるべく、本年、日下部太郎の渡米150周年を迎える機会に、より一層の交流促進を目指し、再締結することとなりました。
ラトガース大学を訪問し、今回の協定締結に尽力した国際地域学部の細谷 龍平教授は「ラトガース大学は、米国独立前の1776年に設立された数少ない歴史ある大学です。日本について学ぶ『アジア学科』を有し、日本の大都市だけでなく、地方大学への留学を希望する学生が相当数いると聞いています。本協定の締結を踏まえ、より一層、教員や学生の交流、学長等による相互訪問及び共催によるシンポジウムの実施などを目指していきたい」と話しました。
本学の国際地域学部長を兼務する寺岡 英男国際担当副学長は、「来年度からは、国際地域学部生の海外大学との交換留学が本格的に始まります。歴史あるラトガース大学との協定復活を機に、新たな展開につなげたい」と本協定に寄せる思いを述べました。