本学教員が平成23年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)を受賞しました。
【受賞者】 教育地域科学部 教授 前田 桝夫
医学部 教授 佐藤 真
【業績名】 「生命科学クラブ展開による高校生の理解増進」
【業績内容】
生命科学に力を入れる諸外国に比べ、我が国においては、生命科学・基礎医学離れが目立ち、生命医科学を真に担う人材の創出が求められている。
福井県高等学校生物研究会との共同事業により、福井県下14の高等学校の生徒と生物担当教員を対象とした、組織横断的な「生命科学クラブ」を設置し、同クラブの活動として、大学にて先端的医科学などを実習し学ぶ「教育交流会」を実施している。県外高校生も含め、最近では最多で90名程度が参加するまでに至り、実施回数も現在26回となり、生物オリンピック日本代表や全国的な科学コンテストで優秀な成績を挙げる生徒を多数輩出するなど、有意の学生が集まり互いに刺激を与え合う場となっている。平成21年度からは(独)科学技術振興機構「未来の科学者養成講座」をも実施し、一年を通じ継続して生命医科学分野での実験・実習を行っているが、高校生・保護者・高校の教員からのみならず、(独)科学技術振興機構からも高い評価を得ている。
本活動により、これら諸活動を経験した生徒の多くが将来の研究者となる道を歩み始めており、生命医科学の人材育成に寄与している。
【科学技術賞の概要】
文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めている。
今回、本学教員が受賞した科学技術賞(理解増進部門)は、青少年をはじめ広く国民の科学技術に関する関心及び理解の増進等に寄与し、又は地域において科学技術に関する知識の普及啓発等に寄与する活動を行った者を対象としている。