先端加工学会研究論文賞を受賞

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本学技術部職員と大学院工学研究科機械工学専攻の教員が先端加工学会研究論文賞受賞

科学技術振興機構(JST)の育成研究に採択され、県内企業2社、福井工業技術センター、福井高専及び本学との産学官連携により進めてきた研究がこの度、先端加工学会で研究論文賞を受賞しました。

本論文の筆頭著者である福井大学 工学部 先端科学技術育成センターの峠(たお) 正範技術部職員は、日常の業務と並行して本学大学院工学研究科 博士後期課程 物質工学専攻の社会人学生として先端加工・トライボロジー(摩擦学)を研究し、近年高まりつつある省エネルギー化や環境保全などの社会的要請に応えるべく、自動車部品の燃費改善に寄与する表面に微細形状を付与できる新しい加工法の開発に取り組みました。

この研究は自動車部品の摺動部に用いられる高硬度・低摩擦の被膜の表面微細加工の高度化として期待され、産業貢献に繋がることを評価されての受賞となりました。

【受賞名】

平成22年度先端加工学会 研究論文賞

【表彰論文名】

「フェムト秒レーザによるダイヤモンドライクカーボン膜への周期構造形成」

【受賞者】

技術部職員  峠  正範   工学部 先端科学技術育成センター
大学院工学研究科 博士後期課程3年 物質工学専攻

講師 千徳 英介  福井工業高等専門学校 機械工学科

助教 宮島 敏郎   大学院工学研究科 機械工学専攻

准教授  本田 知己   大学院工学研究科 機械工学専攻
木内 淳介  アイテック株式会社
松井 多志  福井工業技術センター
田中 隆三  株式会社松浦機械製作所

教授   岩井 善郎   大学院工学研究科 機械工学専攻

【業績内容】

自動車部品などの実働機械摺動部品へ摩擦の低減のため、ナノスケールの周期構造の形成を目的として、フェムト秒レーザとNCステージを組み合わせた大面積加工システムを構築し、最適な加工条件を選定する指針を構築している。さらに加工面の今後の応用展開として、摩擦試験機を用いて摩擦特性を調べている。

│ 2011年9月28日 │
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