本学教員が平成24年度文部科学大臣表彰を受賞しました。

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本学教員が平成24年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞しました。

【受賞者】 医学部分子生理学領域 教授  老木成稔

【業績名】 「イオンチャネルの動的構造ト分子機構解明のための1分子研究」

【業績内容】
イオンチャネルは細胞膜にイオンの通路を形成し、刺激に応じてゲートを開閉してイオン流を制御する。これによって神経のみならずあらゆる細胞の情報処理に関わっている。チャネルの生理機能であるイオン透過・ゲート開閉ともに動的な過程であり、その分子機構を明らかにするには1分子のチャネルを捉え、その構造変化や機能を明らかにする必要がある。

研究では、1分子の構造変化を回折X線追跡法によって捉えるための方法を確立し、一方1分子のチャネルを流れるイオンの個別の流れを捉えるための実験的・理論的方法を開発した。この研究により、イオンチャネル分子はゲートを開閉する際に分子を大きくねじることを世界で初めて発見した。また、チャネル分子を流れるイオンは水の流れを伴い、イオン濃度や膜電位によってイオンと水の流量比が様々な値を取ることを測定し、その機構を明らかにした。

この成果はイオンチャネルの最も基本的な分子機構を明らかにするものであり、他のたんぱく質の理解を深めるための手がかりとなった。将来的には、イオンチャネルの欠陥で発症する様々なチャネル病(不整脈・糖尿病・神経疾患など)に対する薬物の開発などに寄与することが期待される。

【科学技術賞の概要】
文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めている。
今回、本学教員が受賞した科学技術賞(研究部門)は、我が国の科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究または開発を行った者を対象とし、今年度は40名の受賞が決定している。

│ 2012年4月16日 │
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