医学部地域医療推進講座は、福井県、地域医療振興協会福井県支部、嶺南医療振興財団と共催で、8月20日から21日に「福井県学生地域夏期研修」を開催しました。この研修は、将来福井県内で地域医療を担う学生を対象とし、地域の病院や診療所での体験実習や現場で働く医療従事者との意見交換を通して、地域医療の実際を学ぶものです。
今回の研修には、福井大学をはじめ、自治医科大学、金沢大学、信州大学から26名の医学生が参加。体験実習は、丹南、嶺南地域の7ヶ所の中核病院、診療所で行われました。このうち丹生郡地域の急性期医療を担う国民健康保険織田病院では、4名の学生が研修。学生たちは、整形外科手術、総合診療科と消化器内科の診察に分かれて、実習を行いました。実習後には、「はじめて手術の現場を見たが、手洗いから術着の着方まで清潔を保つための決まりがあって難しかった。」「診察では、マムシにかまれた人が来たり、その後往診に伺った先では患者さんが急遽入院になったりと、さまざまだった。」と話し、地域医療の現状を目の当たりにして、地域医療の重要さを実感した様子でした。このあと、学生たちは武生パレスホテルに集合し、夜は体験実習発表会と地域医療従事者との意見交換会、翌日は講演会やサーキットトレーニングを行い2日間の研修を終えました。