9月11日、眞弓学長から日本学術振興会の「ひらめき☆ときめきサイエンス推進賞」が医学部 佐藤 真教授(現:大阪大学 教授)、医学部 藤井 豊教授両名に伝達されました。同賞は、将来を担う子どもたちの科学する心を育み、知的好奇心の向上に大きく貢献した研究者を称え、贈られるもので、今年度は全国で22名が受賞しました。
受賞した両教授は、平成18年度より小・中・高校生を対象に実験や体験学習を通じて、科学研究費助成事業(科研費)による研究成果を伝える「ひらめき☆ときめきサイエンスようこそ大学の研究室~KAKENHI」でさまざまなプログラムを実施してきました。佐藤教授は「ワープして未来の自分を探そう~生命医科学への招待~」(平成18年12月)で、ヒトやマウスなど哺乳動物の細胞を使った先端的研究の実験を行い、高校生が生命科学への関心を高めることに寄与しました。藤井教授は「作って学ぶミクロな分子の世界~みんなで遺伝子を作ってみよう~」(平成18年7月)と題した講義で中高生を対象に遺伝子DNAやフラーレンC60などの分子模型を作り、分子の世界を身近に感じさせながら、ものづくり精神を育むプログラムを展開しました。
眞弓学長は「これらのプログラムは大学の知が生かされたもので、大学が知の拠点であるということを示すとともに、将来を担う子どもたちの育成にも貢献していただいた」と称え、佐藤教授は「日本の科学技術の発展のためにも、次世代に繋ぐこうした活動が重要。福井大学全体で多くの教職員の方々と事業に取り組めたことは大変良かった」と本事業の意義を改めて認識していました。