医学部高次脳機能領域 坂野 仁 特命教授が、「平成25年度持田記念学術賞」および「平成25年度武田医学賞」を受賞しました。
「持田記念学術賞」は、公益財団法人持田記念医学薬学振興財団が指定する6つの研究分野において研究の進歩発展のため顕著な功績のあった研究者に贈るものです。1984年に創設され、今年度までに60名の研究者が受賞しています。
「武田医学賞」は、公益財団法人武田科学振興財団が、我が国の医学界で顕著な業績を挙げ、優れた貢献を果たした研究者2名に毎年贈呈しており、2013年度までに117名の研究者に贈られています。
坂野特命教授は、これまで、免疫学、神経科学の分野で世界的な研究成果を数多く発信。今回の2つの受賞では、最近10年間に行った高等動物の嗅覚系の研究において得られた成果が、脳の神経配線がどのように組み上げられていくかという神経科学研究の中心課題の解明に大きく貢献することが評価されました。
坂野特命教授は、今後について「ふるさと福井に戻り、また新しい研究を行っていきたい。医学部の臨床の先生方とも情報交換しながら、人間の情動や行動判断がどのようにして行われているのか、自然科学研究者の立場から解明したい」と意欲を見せていました。