高校生に医学に興味を持ってもらうおうと2007年より始まった「外科手術体験キッズセミナー」に、今年は県内からの高校生41名が参加しました。
まず、最初にコースディレクター飯田 敦 第一外科講師より、外科医の仕事に関しての紹介や内視鏡を使った最新の医療技術の説明がありました。
手術室では、外科医同様の術着に着替え、全国に11台しかない「ラップメンター」という、シミュレーターを使い、緊張した面持ちで胆のう摘出手術のバーチャル体験を行った。そのほか、実際に超音波凝固切開装置と言われる超音波メスを使い、鶏肉の切開を行ったり、練習用スポンジにて実際に手術で用いられる針と糸をつかった縫合体験などが行われました。
参加者からは「最新の医療を身近に感じることができて貴重な体験ができた」「実際に手術着に着替え、医療の現場に入れたことで、具体的に医師のイメージができ、進路の選択肢が広がった」などの声が聞かれました。
閉会では、飯田先生より、「手術は緊張の連続。みなさんも緊張し、疲れたと思います。しかし、患者さんが元気になられるのをみると喜びはひとしおつのります」と話し、参加者に修了証書が手渡されました。
このキッズセミナーを実際に体験した第一期生から、7名(うち5名が医学部医学科、2名が医学部看護学科)が実際に医学部へ進み、医療従事者としての道を歩んでいます。