福井大学附属国際原子力工学研究所は原発立地自治体に拠点を置く研究所として、地域住民の方にその取り組みを紹介することを目的に3月21日に地域住民の方を対象に「原子力安全・防災セミナー2−原子力防災・危機管理の取り組み−」を開催しました。
今回は昨年4月に「原子力防災・危機管理部門」を設置しほぼ一年が経過することから、「原子力防災・危機管理部門」における、取り組みの進捗状況や知見を交え講演を行いました。また、同研究所が原子力防災に関する相互連携協定を締結している敦賀市から講師を迎え、「敦賀市の原子力防災対策」について講演があり、市民、自治体の防災担当者、学生等約80名の参加がありました同研究所の「原子力防災・危機管理部門」には6つの領域があり、そのうち今回は「リスク評価」「耐震・耐津波」「放射線計測・防護」「基準・規則国際化」から福島第一原発事故を踏まえた取り組みをはじめとする研究活動等について紹介後、活発な意見交換が行われ、参加者の半数を超える方から、専門的な質問から身近なことまでそれぞれの講演に質問があり、予定時間を大幅にオーバーしたことで、防災対策についての関心の高さがうかがえました。
参加者からは、今後も市民や地元企業等との交流が出来るセミナー等を実施して欲しいとの要望が多数あり、地域とのコミュニケーションの重要性を再認識できたセミナーとなりました。