3月2日、永平寺町上志比文化会館で「つながれ地域の絆~学ぼう!災害時の応急手当~」が、福井大学医学部と永平寺町消防本部が共催で開催され、永平寺町民など約300人が参加しました。
この事業は、大学と自治体等が連携し、地域を志向した教育・研究・社会貢献活動を進めることで、大学の機能強化を図り、地域再生・活性化の拠点となる大学を形成することを目的とする文部科学省「地(知)の拠点整備事業(COC)」の一環で行われました。
これまで、医学部の立地する永平寺町とは能力や事情に応じて特定の防災活動に参加する機能別消防団員(大学生防災サポーター)として医学部学生が登録し、活動してきました。今回の事業では、地域住民が一同に集まり、「災害時の応急手当を学ぶ」ことで住民同士の交流を深め、災害時の協力体制を整えることを目指します。
防災サポーターの学生たちは、AEDを用いた心肺蘇生法のデモンストレーションや三角巾使い方において、消防署員をサポート。また、福井大学で来年度から災害看護専門看護師課程を専攻する大学院生も指導者として参加しました。町内ごとに分かれた班に、学生も入ってそれぞれの講習を実施。終了後には、「大学生の協力があってよかった」「もう少し教える人が多いと良かった」「高齢者に対する応急処置など教えてほしい」といった声が寄せられていました。