福井県内外の高校1・2年生が参加する「福井大学生命医科学フューチャーグローバルサイエンティスト育成プログラム “Fukui Medical High School(FMHS)”」の開講式が7月21日に、医学部の合併講義室で行われました。
FMHSは、生命医科学をはじめとする理数分野の将来を担う研究者や医学者などを目指す高校生を「フューチャーグローバルサイエンティスト」として育成することを目的に、平成27年度より開講しています。これまでアドバンストコースの受講生延べ30名が米国のカンザス大学での1週間の海外研修に参加、米国サンディエゴ、フィラデルフィア等での国際学会でも発表を行うなど実績を上げてきました。
今年度は福井、石川県に加え、横浜市など関東圏から計59名が参加。夏休みを中心に松岡キャンパスで多様な講義・実習、英語演習など基礎能力を養う継続的なプログラムに取り組んでいきます。
開講式では、FMHS校長の上田孝典副学長が「理科離れが深刻な問題となっています。本学の特色であるライフサイエンスの分野で本格的な講義や実験を準備しています。理系の面白さとグローバルな感覚を実感できるプログラムです。来年3月の成果発表会では皆さんの笑顔に会えることを楽しみにしています」と挨拶。飯野 哲教頭(医学部教授)が、プログラム内容を説明し、「背伸びをしてください。将来を見つけてください。我々が支えます」と激励しました。
続いて、受講生を代表して2名が英語で挨拶。県立藤島高等学校の河野富貴乃さんは「このプログラムを通して互いに切磋琢磨して学び、成長したい。私たちの未来を形づくるためにともに学びましょう」と抱負を語りました。
今年度は、11月にインテンシブコースから、よりグローバルな研究活動を目指す受講生は、アドバンストコースに進みラボ活動を開始します。平成31年3月の成果発表会時には修了要件を満たした、インテンシブコースおよびアドバンストコース受講生には、それぞれ「フューチャーサイエンティスト」、「フューチャーグローバルサイエンティスト」の称号が付与されます。本プログラムは今年度で終了します。