新しい音楽の開拓
- 教育学部(音楽学、作曲)
- 星谷 丈生 先生
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前衛の技術を活かして
主に、現代作品を作曲しており、クラシックの伝統を引き継いだ新しい音楽を開拓しています。過去の作品を研究し、その技術を曲作りに活かしています。また一方で、吹奏楽や校歌、子供のための作品、ポピュラー音楽の編曲など、様々なジャンルの曲に携わることもあります。幼いころから両親が音楽を趣味にしていたので、自然に楽器に触れたり、歌ったりするようになり音楽を楽しむようになりました。私は東京出身で、これまでは、にぎやかな街に住むことが多かったのですが、福井は自然が豊かで静かなところなので落ち着いて作曲や研究ができる環境だと思います。
生の音楽を大事に
いろいろなアイデアを曲作りに反映していけるように日頃から様々なアンテナを張るようにしています。作曲する時、突然メロディが湧いて出てくるという場合もありますが、むしろ音楽以外の様々な日常の出来事から影響を受けることも多いですし、美術などの他の芸術分野から影響を受けることもあります。
曲づくりの中で大事にしていることは、〝なるべく手作業で、一つ一つ丁寧に考えてすすめること〟です。五線譜に曲をおこしたり、ピアノで作曲したりしながら、できるだけ演奏する現場を想像して作曲するように心がけています。コンピュータは、とても便利な道具ですが、音楽は生身の人間が体感するもの。人間と人間がぶつかりあって何かを表現し、伝えようとする〝熱さ〟が一番大事なことだと思います。
自分の想いを作品として発表していますが、作品を聞き手、演奏家の方たちがどう捉えるかは自由だと考えています。作り手の想いを押し付けてはいけないし、人それぞれの感じ方で「音」を「楽」しんでもらえれば嬉しいです。
音楽を日常に
音楽は生活に必要不可欠だとは言いづらいものかもしれませんが、目に見えない形で大きな影響を与えるというところが魅力のひとつです。学生の皆さんには、iPod等で音楽を楽しむ方法もありますが(私はiPod大好きです)、生の演奏を聴きに行ったり、幅広いジャンルの曲を聴いたりしてもっと日常に音楽を取り入れてほしいと思います。今後は、福井でも身近に音楽を感じてもらえるような取り組みができればと思っています。
今ハマっていること★
最近はジョギングにはまっています。健康のために、毎日走っています!河原を走ることが多いです。