未来へつなぐ支援活動
- 医学部 医学科3年 服部 優希さん
新型コロナウイルスの影響で全国的に深刻なマスク不足が続いた5月。服部さんは、自分の手もとには十分なマスクがあるので、足りない人に使ってもらえたらいいのではないかと考え、県内の学生や市民から未使用のマスクの寄付を募る「ふくいからのおくりもの」と名付けた活動を立ち上げました。集まった善意は約6千枚にも上り、県内外の保育園や福祉施設、路上生活者の支援団体などに届けることができました。
この活動の原動力になったのは「誰もが幸せになって欲しい」という強い想い。小学生の頃にユニセフや国境なき医師団の活動から、貧困にあえぐ国では満足な医療が受けられず命を落としてしまう、生まれる場所が違うだけで医療格差が起こる現実を知りました。この問題に向き合うため、服部さんは医師として国際協力をしたいと考えています。将来への一歩として取り組んだのがマスクの支援活動。そこで得た人との新たな繋がりを生かし、現在は自宅学習が困難な小・中学生に向けて学習支援の方法を模索しています。家庭環境の違いなどで起こる学習面の格差を少しでもなくし、子どもたちに未来を広げて欲しいと、着実に踏み出しています。