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世界的オーケストラの演奏を支えるcymbo(シンボ)マレット

  • 教育地域科学部 地域科学課程4年 新保 雅章さん

自宅で製作したティンパニ用のマレット(ばち)が、プロ演奏家の支持を集めています。
演奏に欠かせないマレットは、フェルトを巻いたヘッドが竹の棒に付いた単純な作りですが、音色への影響が大きく、製作者ごとの個性がでます。
転機となったのは、文部科学省の留学プログラムによる昨年9~10月の渡欧で実現した国際的なマレット製作者への弟子入りでした。日本で作っていたマレットでは、本来の深い音を引き出せていないと痛感。打面との接地面積を増やし出来上がったのがcymboのマレットです。
6月15日、福井市の県立音楽堂でcymboマレットを使用したドイツのhr 交響楽団の演奏を初めて聴き「これでもかというくらい楽器が鳴っており、オーケストラの音色に幅をもたせていた」と手応えを感じました。N響のティンパニストや世界三大オーケストラの元ティンパニストとともに試作中のモデルもあり、卒業後は活動拠点を東京に移し、より多くの人の「音」を支えていきます。

※教育地域科学部は平成28年度に教育学部、国際地域学部に改組しましたが、平成27年以前に教育地域科学 部に入学した学生は現在も旧学部に所属しています。