人生の夏休みと言われる大学生―
楽しみといえば部活、サークル、バイト、飲み会。楽しみはいつも夜に集中しているものだ。
早起きが難しいのは言うまでもない。
そんな中、ここに誰よりも早く大学に来る2 人の学生がいる。
変わり者に違いない。
我々学生広報スタッフが日の出から張り込むことで、極秘独占取材に成功した―
学生広報スタッフが日の出時刻からキャンパスで待機し、第一登校者を捕まえた。
早朝取材@文京キャンパス
Memo
- 待機開始時間 / 4:45
- 待機場所 / 正門、東門、北門
教育学部学校教育課程3年の窪田真一さん。5月8日午前5時30分
まだ肌を痛めつける寒風が吹くこの時間。ゼミに向けたピアノの作曲のため2時まで徹夜。その後、一度は家に帰るも、荷物を持って再び戦場(音楽棟)に向かい、彼は福大北門に現れた。
「最近はずっと寝不足ですね。」そう語る彼はゼミのために早くから夜遅く残っていたのだという。彼の友達曰くいつも最後まで大学に残って頑張っている。曰く深夜2:00までよくいる。
そんな彼を支えているのは、いつか吹奏楽とピアノ協奏曲を作曲すること。だが、演奏する人が多くなればなるほど作曲は難しい。そのため、彼は日々、五線譜の紙と教本を前にして弾いては少し止まり、書きこむ。また弾いては書きこむといったスタイルで作曲を行っている。1歩ずつ確実に歩を進める彼の姿は夢に向かって走る1人の挑戦者のようだった。
そんな彼から最後に一言。
「3/7日(土)音楽科卒業演奏会をします。ぜひご来場ください」まさかの宣伝である。
早朝取材@松岡キャンパス
Memo
- 待機開始時間 / 4:50
- 待機場所 / 駐車場、講義棟前
医学部医学科2年の宮地宏幸さん。5月16日午前6時15分
1台の車が颯爽と現れテニスコート近くに停まった。取材班が突撃してみると運転席で一人渋い顔をしながらクリームパンを食べ始める宮地さんの姿があった。
硬式テニス部所属で、テニス歴はまだ1年。部活にとても熱心で、去年よりもだいぶ日焼けしたという話からもそれが伺える。
硬式テニス部では6:45から朝練があるが、それよりも1時間以上早く起きてしまった彼は二度寝することなく自主練をしに来たようだ。クリームパンを食べ終えるとおもむろにコートへ向かいラケットを握った。ふわりと上に投げられたテニスボールは朝陽に照らされ、消えた!と思った次の瞬間には快音とともに相手コートへと打ち込まれた。この後も何本もサーブを打ち、良いサーブが決まっては満足気な表情を浮かべていた。
学生広報スタッフが文京・松岡キャンパスの1・2年次の1限目の出席時間を張り込み調査した結果…!
文京キャンパスの本当の朝イチさんは…。
実は「文京キャンパスで一番早く来た人」は、学生ではなく清掃員の方々でした。ゴミの回収や清掃など大学の環境を綺麗に保つために働いてくださっています。
早朝に作業を行うのは、学生が来る前に大学の清掃をすることで、綺麗な状態で授業を受けてもらいたいからだそうです。清掃員の皆さんのおかげで、気持ち良く授業を受けることができるのですね。
松岡キャンパス・生理学系のM先生はこう思っている!
一部の学生の出席状況があまり良くないことは認識していますが、授業を受けたい学生に向けて講義をしているつもりなので、出席数6割以上を守っていれば別にいいと私は思っています(他の先生方はどう思ってるか分かりませんが)。ただ夜遊びが過ぎることや学校に来なくなってしまうことがないかはとても心配しています。医者になると学生のように遊ぶことは無理なので少々息抜きがあっていいと思いますが、ドロップアウトしないようにしてください。4年次になるとCBTを控えて気が引き締まるのか、ちゃんと出席する学生が増えてホッとしますね。